
暦の上では秋ですが、まだまだ厳しい暑さが続きますね。これまでの経験では測れないこの暑さは、植物の生育にも大きく影響。環境に合わせた対応が求められています。
そこで当協会では、長年お世話になっている都立日比谷公園と連携して「循環型トピアリー」の製作プロジェクトに挑戦することになりました。
その名も
竹を活用した「循環型トピアリー花壇」制作プロジェクト。
都立蘆花恒春園の竹林で手入れのために間伐された竹を、日比谷公園の花壇でトピアリーの材料として活用し、「循環型トピアリー」の見本として展示しようという取り組みです。
トピアリーは、通常「鉄」などの金属で型となるフレームを作成し、植物をそのフレームに沿わせるように仕立てるのですが、実はここ数年の猛暑の影響で「金属に接する部分が枯れる」「熱がこもって蒸れる」など、これまでには経験したことのなかったダメージを受けるケースが多くなっています。
金属に変わるフレーム素材として、竹などの自然素材を活用できないかと模索しているところ、都立蘆花恒春園の竹林の手入れの際に竹の間伐材が出ることをうかがい、今回日比谷公園の花壇で実験的な取り組みをさせていただくことになりました。都立公園同士の循環型の取り組みに少しでもお役に立てましたら幸いです。

また、今回のプロジェクトを機に、新たな循環型トピアリーの事例として、例えば「放置竹林問題の解消」など、今後の未来につながればと、ワクワクしております。
今回の挑戦にあたり、竹を活用した植物造形の事例をお持ちの水戸市植物公園にご協力いただき、技術研修も行いました。

プロジェクトは8月25日(月)スタート。まずは3日間かけて、竹をフレームにする加工から花壇への設置、植え込みまでの作業を行います。トピアリーはフレームを作って、植物を植え込んで終わりではなく、植物の成長とともに、形が出来上がっていく過程も魅力のひとつ。来園者の皆様には、その過程も見守り、楽しんでいただけたら嬉しいです。
詳細はプレスリリースをご覧ください。