雨の中ご好評いただいたプロの刈り込み実演

「おうちでトピアリーを作りたい」「手軽にできる刈り込みトピアリーはないの?」

そんなお声を受けて先月25日、日比谷公園ガーデニングショー期間中のイベントとして、芝庭広場で「スパイラルトピアリー」の刈り込み実演イベントを開催しました。

トピアリー実演看板

当協会インストラクターで、23年にわたり造園業に携わる矢吹博さんが、高さ1.5メートルほどの円錐形の樹木(ゴールドクレスト)をらせん状に刈り込み、スパイラルトピアリーに仕立てる全工程を公開してしまうという太っ腹企画です。

この日はあいにくの空模様。開始時間が近づくにつれ雨脚が強まり、肌寒さが増していきます。誰も足を止めてくれないのではないかと思っていた開始15分前、「絶対目の前で見たかったので来ました!」と最前列で待ってくださるお客様が現れました。なんとありがたい!

円錐形のゴールドクレストに目印となる紐を巻くところからスタート。

紐をまく

位置が決まったらハサミを入れていきます。紐に沿って迷いなくハサミを進める矢吹さん。チョキチョキという軽快な音が響き、クレストの葉の爽やかな香りが広がります。

刈り込んでいく

いつの間にかたくさんのお客様が来てくださいました。寒い中傘を差しながらにもかかわらず、多くの方が完成までしっかり見届けてくださいました。熱心にご質問もしていただき、思った以上に関心を持ってくださっている方がいらっしゃることが嬉しかったです。質問に答えながらも手が止まらない矢吹さん、さすがプロ。

 

お客様

15分ほどで円錐形だった樹がらせん状のスパイラルトピアリーになりました。切った葉っぱは香りを楽しめるので、晴れていたらお持ち帰りいただきたかったのですが、雨でぬれてしまって残念でした。

刈り込み矢吹さん ハサミ手元  切った葉っぱ

希望された方には、実際に刈り込みを体験していただきました。

体験者➀ 体験者➁

雨でマイクをステージに出すことができず、MCは拡声器、解説の代表理事はテントから「天の声」で解説するという状態でしたが、ご家庭で楽しまれる時の樹の選び方のコツや、形を整えるポイントなどもお伝えしながら、なんとか無事に皆様に楽しんでいただくことができました。

ありがとうございました 天の声

実はトピアリーは、幼木のうちにフレーム(枠)の中に植え、フレームに沿わせるように成長させて仕立てるものが多く、映画「シザーハンズ」のように、大きな木をチョキチョキ刈り込んで形にできるタイプは少ないんです。今回実演したスパイラルトピアリーは、その数少ない「すぐに仕立てられる」トピアリーのひとつ。対にして玄関先などに飾ると素敵なので、実演をご覧になった方は挑戦なさってみてくださいね。

雨の中ご覧いただいた皆さま、裏方として支えてくださった協会会員の皆さま、写真撮影をお引き受けくださった勝又裕子さん、日比谷ガーデニングショー実行委員会の皆さま、ありがとうございました。

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