
当協会では日比谷公園ガーデニングショーに合わせて、毎年トピアリーづくりのワークショップや講習会を開催していますが、今年はちょっと趣向を変え、「映える」写真と「伝わる」発信のコツをプロに伝授していただく講座を開催しました。
植物がお好きな方は、街中や公園などで可愛いお花や美しい植物をみつけると、夢中になってスマホやカメラで写真を撮る機会も多いと思います。でも、後から確認して「あれ?なんか違う…」とガッカリしたり、「せっかくだからSNSにUPしてみよう!」と勇気を出したのに「誰も反応してくれない…」と、悲しくなったりすることはありませんか?
どうやったら写真も発信もプロに近づけるのか、教えていただくことはできないだろうか…という、純粋な希望と、厚かましさと、勢いで、大手メディアで活躍されているプロにオファーしてみたところ、なんとご快諾をいただき、実現したのが今回の講座です。

無茶ぶりをお引き受けくださったのは、家庭画報.comでの連載が大人気で、後に書籍化もされたガーデニングエディターの高梨さゆみさんと、高梨さんのご著書をはじめ数々の国内外のガーデンでの撮影を手掛けていらっしゃる写真家の横田秀樹さん。
まさに第一線でご活躍中の、お二人のプロからお話をうかがえる貴重な機会でした。参加された方は、本当にラッキーだったと思います。
まず、さすがエディター(編集者)さん、数々の本や雑誌の編集を長年経験されているだけに構成力が素晴らしく、高梨さんのお話が本当に分かりやすくて面白いんです。そして、その内容をビジュアルで納得させてくださるのが横田さんの撮影された美しいお写真の数々!ため息が出ました。
素人が「やりがち」な撮影と、プロが隅々まで意識して撮影する写真はどこが違うのか? 天気、時間、構図、撮影時に便利なもの、撮影スケジュールなどなど…「そこまで教えてくださるんですか⁉️」というくらい丁寧に伝授していただきました。

さらに高梨さんからは、ただ「花が綺麗でした」だけでなく、ちょっと+α意識して伝えるだけで、一目置かれる発信になるという発信のコツまで教えていただきまして。
これまでに「出版」を通してたくさんの方に植物の魅力を伝えて来られたお二人ならではの、プロの視点だなぁと、深く納得しました。
内容もさることながら、お二人のお人柄そのままの和やか、かつサービス精神旺盛で、熱い思いが伝わる講座でした。

質問タイムもとても盛り上がり、みなさんの「美しく撮りたい」「伝えたい」という情熱にも感動。
あいにくのお天気で、外の循環型トピアリー花壇での「実習」は中止にしたのですが、帰りに撮影したい方には実際に撮影いただき、先生方にアドバイスもいただいて、とても充実した時間になりました。

ご参加いただいた方のアンケートでも満足度は100%。
・どんなカメラでの撮影にも活かす事ができる「ワザ」の数々を教えていただき、大変勉強になりました。すぐに活用できそうで、受講して良かったと思いました。
・植物の写真の撮り方のヒントなど楽しく学べました。参加の皆様の質問も知りたかったことに触れていて良かった。
・面白かった!私のようにトピアリーに造詣が深くない人間でも楽しめた。もっと沢山の人に聴いてほしいと思った。
・時間帯による光の入り方と選び方、トレーシングペーパーの使い方などがとても参考になりました
・写真の画像を用いた比較解説は自分の写真のどこを直すべきか、改善点が明確になりました。
-などのご感想をいただきました。ありがとうございます。
今回のお話を活かして、皆さんに植物やトピアリーの魅力を発信していただけたら嬉しいです。
高梨さん、横田さん、ご参加くださった皆さま、本当にありがとうございました。

後日談。
こんなに充実した講座だったのに、講師の横田さんが帰り道「もっと色々伝えられたらよかった…」とおっしゃっていたとうかがい、ますますファンになってしまいました。







