秋のひらかたパークで菊を愛でる

今も営業している遊園地としては日本最古の「ひらかたパーク(通称ひらパー)」。秋のひらパーといえば1910年から続く菊人形展なのですが、もしかしたら菊人形を知らない方も多いかもしれませんね。

実は、菊人形は世界に誇れる日本の伝統的な園芸技術。トピアリーで有名なアメリカのLongwood Gardensでは2000年ころに日本から菊師(仕立てる職人)を招聘し、菊人形のイベントを開催したことがあるほどです。

菊人形作り方は、トピアリーフレームのような「胴殻」に菊の根を水苔でくるんだ菊苔玉みたいなもの(玉と呼びます)を差し込み、い草でしばって菊の衣装を仕立てます。
菊の花の寿命は1週間~10日なので、都度取り換えて展示しているんですって。今年はドレス姿の菊人形もいました。2019年に映像と組み合わせた展示を行った時には造花を使用していたのですが、今年は伝統的な菊人形と同じ! 進化していました。

菊人形制作中

「枚方といえば菊人形!」の歴史は、京阪園芸さまのサイトがとても勉強になります。→京阪園芸の伝統

 

また、野菊が断崖の岩間から垂れ下がっている姿を表現した「懸崖菊(けんがいきく)」は、そのままでも優美な植物アートですが、ひらパー園芸装飾監修者である高田師匠の手で大きなハート型に。

ハートの懸崖菊で記念撮影

バックヤードには出番待ちの懸崖菊(けんがいきく)がずらっと並んでいました。
今年の菊の時期は過ぎてしまいましたが、ぜひ来年は秋のひらパーを散策してみてくださいね。

 

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